メタ・プログラムは、人の無意識の思考パターンや情報を処理するフィルターのことを指します。
人が物事を認識したり、行動に影響を与えたりするような、習慣的なクセのようなものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
メタ・プログラムの考え方は、
適材適所を考えたり、プリセプターを選定したりするときにも役立てることができます。
適材適所の見極め

例えば、メタ・プログラムの中には[類似性]↔[相違性]という両極のメタ・プログラムが存在します。
類似性のフィルターが働いているときには、同じ手順、同じ状況に留まろうとしがちです。
つまり、類似性のフィルターが働いている部下がいると推量できたら、部署異動を少なくし、同じ環境で仕事を続けてもらうことで力を発揮する場面があるでしょう、
逆に相違性のフィルターが優位に働いているときには、現状とは違うもの、新規性のあるもの、違った手順などを好みます。
つまり、相違性のフィルターが優位な部下と推量できたら、部署異動などを定期的に行ったり、新しい仕事、新しい手順で進める作業などに配属すると力を発揮することが良くあります。
また、[可能性]↔[必要性]という両極のメタ・プログラムが存在します。
可能性のフィルターが優位な際には、新しいアイディアを創出したり、計画を立てることを好みます。
つまり、可能性のフィルターが優位な部下がいた場合、その日のリーダーに当てたり、何かしらのリーダーとして活躍してもらうと力を発揮するでしょう。
必要性のフィルターが優位と推量される部下がいた場合、Step by Stepの手順に従って行う作業が得意だったり、決まったルールに従ったりしがちです。
つまり、必要性のフィルターが優位と推量できる部下がいた場合には、毎日決まった手順で行う作業を振ったり、立てた計画を行動ベースで実行したりする仕事内容を振ると力を発揮します。
このように、メタ・プログラムは各プログラムが意味を持っていて、部下や後輩が両極どちらが優位に働いているかを推量することで適材適所を見極めることに役立てることも可能となります。
メタ・プログラムは状況や場面によって両極のどちらを使うかが変わるものであり、
『仕事』というフレーム、『家族との時間』というフレーム、『1人の時間』というフレーム、『友人と過ごす』というフレームなど、状況や場面、その人体調や状態によっても変化するものであるため、
その人の価値観や信念とは違います。
つまり、メタ・プログラムは「その人はこういう人」という決めつけを行うものではなく、
仕事というフレームではこういう考え、こういう行動を取りがち。
子どもと過ごすときはこういう考え、こういう行動を取りがち。
というように、コンテキスト(文脈)や状態によって使い分けているものと捉えることができるのです。
プリセプターの選定

プリセプター選びにもメタ・プログラムの考え方を役立てられます。
これまでに出てきた[可能性]↔[必要性]のメタ・プログラムであれば、
看護計画を立てるために可能性のフィルターを働かせられることが大切ですし、看護計画を立てる指導をした後は、計画を実行するために必要性のフィルターを意図して働かせ、指導に活かすことが必要でしょう。
また、新人が受け取る情報のチャンクサイズと、プリセプターが指導する際の情報のチャンクサイズが合っていることも、新人の成長に関わります。
チャンクサイズとは『塊』という意味です。
情報のチャンクサイズとは、情報の塊のことです。
例えば、人とコミュニケーションを取るときに、要点を捉えて大まかな話をする人もいれば、
詳細な話をすることで話が長くなる人もいます。
これは、その人に働いているチャンクサイズのメタ・プログラムに関連しています。
[全体型]↔[詳細型]の両極のメタ・プログラムのどちらが優位かによって、
話がまとまっている場合と、話が細かい部分まで伝えられ長くなる場合があります。
全体型の後輩に詳細型のプリセプターが話をすると、
情報量が多すぎて混乱することがあります。
逆に詳細型の後輩に全体型のプリセプターが話をすると、
情報が少なく、部下が具体的に何をしたら良いか分からなくなる状態に陥ることもあります。
そういった意味でも、[全体型]↔[詳細型]のメタ・プログラムの両極を意図して使い分けられる部下を、プリセプターとして活躍してもらう方が、看護部全体としてのレベルを上げることもできますし、
プリセプターが指導する後輩の能力向上スピードも上がることでしょう!
もしくは、全体型の新人には全体型のプリセプターを当てたり、詳細型の新人には詳細型のプリセプターを当てることも効果的です。
また、『学習の5段階』という考え方も、プリセプター選びに大きな影響を与えます。
看護師として誰もが認める知識とスキルを持っているのであれば、学習の5段階のうち4段階目以上の段階になると言えるでしょう。
しかし、どれだけ看護スキルを持っていても、指導するとなると5段階目まで引き上げられていなければなりません。
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