メタ・プログラムは、人が周囲の世界を認識したり、人と関わったりする際に常に無意識に働いています。

 

人は、取り入れた情報や起きた出来事を、自分が持つフィルターを通して『歪曲』『削除』『一般化』することで、自分なりの意味付け、解釈をし、個々に主観的な世界観を作り出しているのです。

 

この、個々が無意識に作動させているフィルターを、メタ・プログラムと呼んでいます。

 

部下や後輩と関わる際に、その人に働いているメタ・プログラムを推量することでコミュニケーションをスムーズにするきっかけになります。

 

しかし、メタ・プログラムは人格を表すものではなく、同じ人でも状況によって自然と使い分けているものであり、そこに良し悪しの判断をするものではありません。

 

メタ・プログラムは両極が対になっている考え方が基本となっていて、一方だけを使って行動することはほぼないと言われています。

 

その人が優位に使いやすいフィルターはありますが、お互いに補い合う関係となっています。

 

1つ1つのメタ・プログラムに機能があり、それぞれに価値があるものなので、「私と考えが合わない」と思うことがあったとしても、それは働いているフィルターの違いということを理解するようになります。

 

メタ・プログラムを深く知っていくと、人は目の前の情報に対する反応をランダムに行っていないことに気づいてきます。

 

部下や後輩が仕事において、何に注意と関心を向けるかに、メタ・プログラムが影響しているのです。

 

コンテキスト(文脈、場面、背景)によって人の思考や行動の傾向が異なります。

 

「仕事」というコンテキストにおけるメタ・プログラムを特定すること、仕事の中でもコンテキストを細分化して「検温中」「患者・家族と接する際中」「カルテに記録している最中」など、部下や後輩がどういった場面でどういったメタ・プログラムを使いがちなのかを知ることは、コミュニケーションやマネジメントをする上で役立ちます。

 

会話中にコンテキストの枠をあらかじめ設定し、相手がどういった場面でどういったメタ・プログラムを使いがちなのかを推量することも可能です。

 

このようにメタ・プログラムのことを深く知ることで、部下や後輩との良好な関係、指示や提案を快く受け入れてもらうきっかけ作り、家庭でのコミュニケーションなどに活かすことができるのです。

 

自分自身が使いがちなメタ・プログラムを知り、部下や後輩が使いがちなメタ・プログラムを知ることで、普段自分が使いがちな言葉でそのまま伝えて良い場面なのか、伝える内容な同じでも違う言葉を使って伝えた方が良いのかを見極めることができるからこそ、より円滑なコミュニケーションを取ることができ、より信頼され、慕われるようになっていくことでしょう。

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